「コーヒーのコクってよく言うけど何のこと?」
「コクの意味をちゃんと知りたい」
この記事ではそんな疑問や思いを持つアナタに向けて書いています。
コーヒーの味を表現するときにコクと言う言葉をなんとなく使っている人、意外と多いのではないでしょうか。
今回は”コク”という言葉について、「苦味、酸味、甘み等の複数の種類の味を感じたときに使う言葉」だと結論づけています。
他の味の表現の仕方や辞書の定義という切り口から”コク”という言葉の意味について考えてみました。
さらに、コンビニコーヒーで”コク”があるコーヒーであると感じるローソンの「ルワンダ」とファミマの「モカブレンド」についても簡単に紹介しています。
ルワンダについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

コクは曖昧すぎる表現
個人的には、コクという言葉ほど曖昧な表現はないと考えています。
ネットで調べてみてもサイトによって言うことが違うので、調べると余計に混乱することになります。
調べてみてもなかなか納得いくことがなかったので、自分なりに”コク”という言葉を定義づけてみることにしました。
他の味の表現に着目
”コク”という言葉を考えるにあたって、まずは他の表現に注目してみました。
なぜなら、他の表現と意味が被る可能性は低いだろうと考えたからです。
言語が違うなら別ですが、同じ日本語で言葉の意味が被るのは類義語でない限り違うのではないか、というのが理由です。
今回比較対象として選んだのは「キレ」です。
「スッキリしたキレのある味わい」とか「キレのあるのどごし」みたいな使われ方をするこの言葉。
「キレがある」という言葉の意味を考えると、口の中からすぐに引いていく味、ということになります。
後味が尾を引かない、とも言えますね。
このことから、「コクがある」というのは少なくとも「口の中からすぐに引いていく味」ではないことがわかります。
辞書に書いてある意味から考える
”コク”という言葉は少なくともキレがある味とは被らないことを説明しました。
まだまだ言葉の意味を絞るには足りないので、次に公式に言葉を定義してくれる辞書を参考にしてみます。
”コク”について辞書にはこう書いてありました。
濃い深みのあるうま味。主として飲み物についていう。 「 -のある酒」 「 -のある文章」
出典:三省堂
濃いというのは単純に味の濃さなのでわかりやすいですね。
では深い味とは何なのでしょうか?
結論から言うと、「色々な味を感じられること」、だと考えられます。
なぜこの結論に至ったのかを説明します。
まず、深い味の逆の意味を考えてみます。
深い味の逆は浅い味になります。
浅い味とはなにか?
ここでもビールで考えてみます。
苦いだけのビールってありませんか?
安い飲み放題の居酒屋で出てくるようなビールでイメージしてもらえればわかりやすいと思います。
あれは味に深みがあるなんて表現はしませんよね。
ただ苦いビール、という表現になったり、味が浅いなんて言ったりします。
これが例えば「プレモル」だったらどうでしょうか?
でもこれが、フルーティな甘さを感じられるようなクラフトビールならどうでしょうか?
「苦さだけじゃなくてフルーティーな味がして味に深みがある」
こう表現しても違和感はありませんよね。
以上から考えると、色んな味がする、というのが味に深みがある、ということだと考えられます。
つまりコクというのは、苦味、酸味、甘み等の複数の種類の味を感じたときに使う表現ということが言えます。
コンビニコーヒーでコクのあるコーヒーの例を挙げる
じゃあコクのあるコーヒーってどんなコーヒー?という疑問が出てくると思います。
コンビニコーヒーで例えてみます。
ローソンでも出ている「ルワンダ」が該当するんじゃないかと。
ルワンダは一口目に酸味を感じたかと思うと次には少しほろ苦い甘みを感じられます。
さらに例をあげるなら、ファミリーマートから出ているスペシャルティコーヒーの「モカブレンド」。
フルーティーな酸味の後に苦味を感じることができます。
ただ酸味があるのではなく、苦さもちゃんと顔を出してくる。
こういう味をコクがあるというのではないでしょうか。
モカブレンドについて詳しく紹介した記事はこちら。

まとめ
今回は”コク”という言葉について説明させていただきました。
最後に記事の内容をまとめます。
- コクは少なくとも「キレがある」という表現とは意味が被らない
- キレがあるとは後味が尾を引かない味なので、”コク”はそうではない味と言える
- 辞書の中でコクは”濃い深みのある味”と定義されている
- 濃い深みのある味とは、味が濃くて色々な種類の味を感じられる味と言える
- コンビニコーヒーでコクがあるコーヒーは「ルワンダ」と「モカブレンド」
”コク”という言葉は本当に曖昧で、なかなか定義づけが難しい言葉でした。
しかし、自分で定義づけしてみたことで”コク”という言葉についてしっかり考える機会になり、自分でももっと考えてみようという思考になりました。
一度自分で考えてみても面白いかもしれませんね。
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