毎年冬に発売されるファミマのほうじ茶ラテは、2020年は1月から発売されました。
そのほうじ茶ラテには「一番ほうじ茶」が使われているようです。
しかし、「一番ほうじ茶」ってなんだ?という疑問が湧いてきませんか?
「一番ほうじ茶」とはファミマの造語で、お茶の中でも一番旨味が詰まっている「一番茶」を元に作られた言葉だと推測されます。
なので、ファミマの「伊藤園監修 香り芳醇ほうじ茶ラテ」には、一番旨味が出るほうじ茶の茶葉が使用されています。
今回はこの「一番ほうじ茶」についてより詳しく解説していきます。
「伊藤園監修 香り芳醇ほうじ茶ラテ」の味の感想をこちらの記事で紹介しています。

1番ほうじ茶とは”一番茶”で作られたほうじ茶のこと
一番ほうじ茶の由来は”一番茶”にあると考えられます。
そもそもほうじ茶は、緑茶の茶葉をキツネ色になるまで焙じた茶葉のことで、緑茶の茶葉と原料が同じなのです。
そして緑茶は摘み取られた順番に「一番茶」、「二番茶」、「三番茶」と呼ばれます。
つまり、一番茶の緑茶の茶葉を使用しているので”一番ほうじ茶”とファミリーマートが呼んでいるのだと推測されます。
一番茶について
一番茶についてもう少し詳しく説明していきます。
一番茶は、その年の最初に生育した新芽を摘み取って作ったお茶のことで、”新茶”とも呼ばれます。
先程も説明したとおり、一番茶以降に摘み取った順番に「二番茶」、「三番茶」と呼んでいます。
そんな一番茶の特徴は旨味や甘さの成分が二番茶、三番茶に比べて多いことです。
また、二番茶、三番茶に比べて苦味や渋味を生み出すカテキンやカフェインが少ないので、より甘さや旨味を感じることができます。
旨味や甘さの成分とは、アミノ酸の1種である「テアニン」のこと。
一番茶に入っている「テアニン」がどれだけ多いのかというと、種類にもよりますが二番茶に比べてテアニンが”約3倍”も違うといわれています。
一番茶が美味しくなる理由
では、なぜ一番茶だけが美味しくなるのでしょうか?
理由は、一番茶に利用される栄養分の量と新芽の成長期間中の育つ速度の違いだと考えられています。
茶葉が育つ時、一番茶のために前年の秋から栄養分を根や葉に蓄積していきます。
そしてこの蓄積された成分がゆっくりと新芽の中に集められるので、一番茶を収穫するときには豊富な栄養分が新芽に詰まっています。
対して二番茶は一番茶が採られた後に成長を開始します。
蓄積されていた栄養分は一番茶のために使用されたので残り少なくなっています。
また、育つ時期も温度が上がっているため急速に成長するので栄養をあまり蓄えずに育ってしまうのです。
さらに二番茶はテアニンが少ない代わりにカテキンやカフェインが多く含まれるので、一番茶に比べて苦味が強くなる傾向にあるようです。
三番茶までいくと栄養分は殆ど残っていないので、一番茶に比べて味はかなり劣るでしょう。
まとめ
今回は「一番ほうじ茶」について詳しく紹介させていただきました。
最後に記事の内容をまとめます。
- 「一番ほうじ茶」とは、一番茶を焙じたほうじ茶のこと
- 一番茶には旨味と甘味の成分であるテアニンが豊富に詰まっている
- 一番茶が美味しくなる理由はたくさんの栄養を吸収しながらゆっくり育つから
ファミマのほうじ茶ラテには、一番旨味成分が詰まっている「一番ほうじ茶」が使われている事がわかりました。
知識を付けることでよりほうじ茶の味わいを感じられるのではないでしょうか?
コンビニではファミリーマートとローソンでほうじ茶ラテを楽しむことができるのでぜひ飲んでみてください!
ローソンのほうじ茶ラテについてはこちらの記事で紹介しています。

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